「タバコを吸うのがカッコイイ」は古い考え方

平成元年時点での成人男性の喫煙率は、55.3%でした。つまり、2人に1人以上の割合でタバコを吸っていた事になります。これは、健康被害についての知識が十分に知られていなかったという事も考えられますが、タバコを吸うのがカッコイイという風潮が残っていた事も原因です。当時は、タバコのコマーシャルはテレビでも放映されており、映画やドラマでも当たり前のように吸われていました。

それから20年以上経過した現在では、喫煙率は30%代まで低下しています。タバコのコマーシャルがテレビで眼にする機会は、まずありません。ドラマや映画で人気スターがタバコを手にする場面も、以前とは比較にならないほど少なくなっています。既に、タバコを吸うのがカッコイイというのは、古い考え方とされています。

しかし、タバコにはニコチンという中毒性の強い物質が含まれているので、禁煙は非常に困難です。ニコチンが不足すると強い渇望感に見舞われてしまい、吸わずにはいられなくなります。ただし、現在では無理なく禁煙に成功するためのチャンピックスという内服薬が開発されています。

ニコチンは、脳の受容体と結合する事により、ドーパミンという快楽物質を放出します。チャンピックスは、この受容体に結合するので、タバコを吸わなくてもドーパミンが少量放出されます。さらに、ニコチンが受容体と結合するのを妨害するので、タバコを吸っても満足感が得られなくなります。

つまり、チャンピックスはタバコにより禁断症状と満足感の両方を軽くする効果が発揮されるという事です。禁煙外来を行っている医療機関での購入が可能で、健康保険が適用されます。タバコの有害物質から離れる事により、健康的に日常生活を過ごせるようになります。